中絶することで、保険金や慰謝料などは関係してくるのでしょうか?

民間の保険で給付される?

自分の体にもしもの事があったら…そうした不安から加入する医療保険。予期せぬ病気や怪我で入院した時に保険金が下りるわけですが、中絶した事で入院した場合、それにも保険金が支払われる事になるのでしょうか?

 

入院や手術をした際に支払われる保険金は、なんでもかんでも支払われるわけではありません。支給対象となる項目が細かく決められており、それに当てはまれば支払われます。今はいろんな保険があるので、保険商品によって異なる点はあるかもしれませんが、一般的には以下の入院では保険金は支払われないものとなります。

 

・正常分娩での出産
・日帰り入院
・検査入院
・人間ドッグによる1泊2日の入院
・美容整形
・人工中絶
・告知義務違反による入院

 

上記の入院が一般的な保険対象外になるわけですが、保険商品の中には「入院○日以内は支払われない」といった保険も存在します。近年においては「日帰り入院対象外」と合わせて多くなっているので注意が必要です。

 

どうしてこれらの入院理由では保険金が支払われないのかというと、もともと病気や怪我による手術を前提としているから。ですから、もしも検査で悪性の腫瘍が見つかったり、手術が必要になったりした場合は、検査入院でも支払われる事になります。

 

中絶手術や美容整形は健康保険でも適用外となりますが、これは民間の保険でも同じ。ただ、妊娠を継続する事が母体にとっては危険…と判断された為に中絶したという、やむをえない場合は保険が適用される場合もあります。

 

告知義務については、医療保険だけでなく生命保険にもいえることであり、告知の必要があったのに黙っていた病気、もしくは過去の手術が原因でおこなった手術や入院に関しても支払いが拒否されます。


男性に慰謝料を請求できるのか?

妊娠が発覚した際に、子どもの父親となる男性の方から中絶を希望した場合、女性は男性に対して慰謝料を請求することができるのでしょうか?中絶することは女性の体を大きく傷つけることになりますし、精神的なダメージも無視することができません。女性同様に、男性も同じ負担を持つべき…ともいえますので、それが慰謝料といった形で請求したいと思う女性も少なくはないのです。ですが、これは現実的にはとても難しいと言わざるを得ません。

 

もしも、2人が結婚を前提とした付き合いをしていた、もしくは婚約状態にあった場合。それが突然の出産でも大丈夫…つまりは、妊娠してもOKな関係でだったとします。そうした状態で中絶を男性がすすめてくるようであれば、それは男性の身勝手な行動としかいいようがなく、女性が男性に対して慰謝料を請求するのは可能です。なにせ、将来が約束されたも同然だったのに、その約束を反故にしたのですから、中絶による肉体的・精神的なダメージだけでなく、男性の裏切りにより受ける精神的苦痛も加味されることになるのです。とはいえ、妊娠はお互いの理解があってこそ。どちらかが望んでいないのであれば、たとえ結婚の約束をしていても避妊を意識しなければいけません。

 

では、婚約などの将来的な約束がない場合ではどうでしょう?これは、男性にも女性にも…どちらにも責任があるといえます。肉体的・精神的な負担が女性の方だけにのしかかる…といった理由で慰謝料を請求するのは厳しいものとなります。

 

ただし、中絶する為の費用や、それにより休職する事になってしまった場合は、男性もその費用を負担すべき。慰謝料ではなく、中絶の為に必要となる費用の請求は可能なのです。