中絶をすることで中絶後遺症候群を発症することもあります

中絶後遺症候群とは?

中絶は体に大きなダメージを与えますが、それ以上に心にも大きなダメージを与えます。それが原因で中絶後遺症候群を発症することもあるのです。中絶後遺症候群とは別名「PAS」と呼ばれているものであり、中絶した人でこれを発症させる確立は高く、ひどい場合は日常生活も困難なものとしてしまうのです。中絶後遺症候群にならない為にも、正しい知識を身につけるのが予防法となるのです。

 

中絶とは、お腹の中に芽生えた新しい命をあえて摘み取ってしまう行為。その手術はそう難しくないといわれているとはいえ、術中から術後まで…体だけでなく心にも影響を大きく及ぼしていきます。体へのダメージは慎重に行動することで軽減することができます。ですが、心へのダメージはわかっていも予防するのが難しかったりするのです。ある中絶をした女性の8週間後の状態を調べたところ、約半数に近い人数が神経障害を担当医師に訴えていることがわかりました。また、他にも睡眠障害や中絶したことを後悔したり、精神安定剤を処方してもらう人も…。約半数の人になんらかのストレス症状が出て、2割近くの人が心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症している結果となっているのです。

 

中絶が原因でPTSDを発症した場合は、中絶後遺症候群(PAS)に分類されます。主な症状としては、過剰反応・侵害行為・抑圧です。過剰反応としては、短気になり怒りやすく感情が爆発しやすいといった攻撃的な行動が増え、オーバーな驚きや苦悶発作、過剰な警戒、熟睡障害や不眠、集中力が続かない…といった様子がみられます。侵害行為とは、中絶の事をふいに思い出したり、その時の様子がフラッシュバックされたり、中絶や子どもが出てくる悪夢をみたり、生まれるはずだった子どもの出産予定日や手術した日になるとどうしようもない悲しみを感じてうつ症状がでたり…といった様子が見られます。抑圧では、中絶した事や肝心な場面が思い出せなかったり、記憶を呼び覚ますような行動や状況を無意識に避けるようになる、思考や感情の否定、人付き合いをやめたりと、子どもを避けるようになります。状態がひどい人では、麻薬やアルコール依存、自殺行動を起こす人もいるのです。


一人で抱え込まない

中絶した事は、なかなか人に話せません。誰にも打ち明ける事ができないまま一人で抱え込む事が多いだけに、中絶後遺症候群を発症させやすくします。一人で悩まず、信頼できる誰かに相談することが大事。話せる人がいなくても、今はインターネットなどで同じような境遇の人と話すことが簡単にできます。中絶後遺症候群にならないためには、誰かに胸の内を打ち明け、相談することが一番大事なのです。

 

中絶というと、どうしても体のケアばかり考えてしまいがち。ですが、心のケアもとても大事なのです。中絶の決断をするのも大変な葛藤がありますが、術後にも失った命に対しての葛藤がのしかかってきます。その苦しみは、一人で抱え込むものではありません。悲しい気持ち、辛い気持ち、苦しい気持ち…その思いを一人で抱えてはいつか押しつぶされてしまいます。一人で我慢しなくてはいけない、これは私への罰…なんて思わないで、誰かに相談するようにしましょう。


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